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こんにちは!TONAです。
今回紹介するのは、『7つの習慣』です。
名著ですね。本書は、コヴィーさんが「成功に関する文献」を調査して
自己啓発、一般向けの心理学、自助努力などの何百もの書籍、論文、随筆に目を通した結果
はっきりした「形」が見えてきました。
それはどれも表面的な「テクニック」であるということです。
これを、コヴィーさんは「個人主義」と名付けて区別しています。
しかし本書では、人間の内面にある人格的なことを成功条件に挙げています。
つまり「人格主義」に力点をおいているという点です。
「人格主義」を次のように説いています。
実りのある人生には、それを支える基本的な原則があり、それらの原則を体得し
自分自身の人格に取り入れ内面化させて初めて、真の成功、永続的な幸福を
得られるということである。
そして、本書で『習慣』の定義を
「知識」、「スキル」、「意欲」の分類して
それらが、互いに交差し混ざった部分を『習慣』と呼んでいます。
🔹「知識」は、何をするのか、なぜするのか
🔹「スキル」は、どうやってするのか
🔹「意欲」は、それをしたい
まず「知識」が最初にありきで、次に「スキル」です。
最終的に「意欲」という段階を踏んで、「習慣」になります。
そして「効果的な習慣は、原則と行動パターンによって形成される」と説いています。
「7つの習慣」は、成長という自然の法則に従い、連続する段階を踏んで、
個人の効果性、人間関係の効果性を高めていく統合的なアプローチです。
依存から自立へ、そして相互依存へと至る「成長の連続体」を導くプロセスです。
人間は成長して成熟していくと、社会を含め自然界(nature)のすべての生態系は相互依存で
成り立っていることが分かります。
さらに、自分自身の本質(nature)も他者との関係で成り立っており、
人間の生活そのものが相互に依存しあっていることに気づきます。
本書では「成長の連続体としての習慣」を私的成功と公的成功に分けています。
まず、私的成功を土台にして公的成功を目指します。
私的成功とは、依存から自立へと成長するための習慣です。
人格の成長に不可欠な私的成功をもたらす習慣です。
真に自立した人間になれば、効果的な相互依存の土台ができる。
この人格の土台の上に、個々の個性を生かしたチームワーク、コミュニケーション、
協力の公的成功を築いていく。
第1,2,3の習慣で「私的成功」を目指し、
第4,5、6の習慣では「公的成功」の段階を目指します。
そして第7の習慣では、「再新再生」の習慣です。本書では「刃を研ぐ」と表現しています。
人間の構成する4つの側面をバランスよく日常的に再生する習慣です。
「7つの習慣」は効果性を高めるための習慣です。原則を基礎としているので、長期に渡って効果性が持続されます。個人の人格の土台となる習慣であり、問題を効果的に解決し、機会を最大限にいかし生活に取り入れていくための正しい地図(パラダイム)の中心点を与えてくれます。
本サイトでは、「私的成功」である、
🔹主体的である
🔹終わりを思い描くことから始める
🔹最優先事項を優先する
の3つに絞って紹介します。
【7つの習慣】主体的である
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最初に「主体性」という定義についてです。
主体性は、自発的に率先して行動することだけを意味するものではなく、
人間として、自分の人生に責任を引き受けることをも意味する。
そして主体性のある人は、
自分の行動に責任を持ち、状況や条件づけのせいにしません。
自分の行動は、状況から生まれる一時的な感情の結果ではなく、
価値観に基づいた自分自身の選択の結果であることを知っています。
主体的な人は、「天気」についても前向きです。
例えば、「雨」が降っていても自分の内(中)に天気を持っているので
「雨」が降っても「晴れ」の日でも関係ありません。
自分の価値観に基づいて行動していて、『 一貫性 』があります。
コヴィーさんが表した、「影響の輪」と「関心の輪」について図解で本書で示されているので
詳しいことはそちらをご覧になってください。
コヴィーさんは「人間の能力について」本書で次のように説いています。
人間だけが授かり、人間を人間たらしめている4つの能力があります。
それは、「自覚」「想像」「良心」「意志」です。
「自覚」と「良心」という能力を使って、
自分の弱点や、改善すべき点、伸ばすべき才能を意識することができます。
これらの自覚に実際に取り組むためには、
「想像」と「意志」を働かせ、
自分に約束し、目標を立て、それを守ることが大事です。
この章で印象的だったのが、次の点です。
企業、自治体、家庭を含めてあらゆる組織が、主体的であることができる。
どんな組織も主体的な個人の知恵と想像力を結集して、
主体的な組織文化を築ける。組織だからといって環境の変化に翻弄される必要はない。
組織としての率先力を発揮すれば、組織を構成する全員が価値観と目的を共有できる。
このように、
個人だけでなく「主体性」という概念がいろいろなところに応用できる事がスゴイですね。
そして、この章の最後に「主体性30日間テスト」と「実践編」が収録されているので
興味があるかたは、試してみましょう。
【7つの習慣】終わりを思い描くことから始める
![](https://trig-trigger.com/wp-content/uploads/2021/03/5a5cefa80a30c39b8b959ae3a6ee260d-edited.jpg)
この章の冒頭で、3年後の自分の葬儀について想像してもらいたいと、
コヴィーさんは、述べています。
葬儀場で生前のあなたに対する敬意、愛、感謝などの気持ちを表しに来ている人がたくさんいます。
それらの方々の前で自分の弔事を読まれるのです。
子供、親戚、家族などあなたの人柄をよく知っている人、仕事関係の人、いろいろな方の前で
それを話されるのです。
これらの人たちに、あなた自身あるいはあなたの人生をどのように語ってほしいでしょうか。
彼らの人生にどのように「自分」というものを伝承し、与えて、そして影響というものを及ぼしかったのでしょうか。
そういう問いかけです。
実際に見ていきましょう。
この章で重要なポイントは2つです。
・ミッションステートメントを書く。
・原則中心の生き方に移行する。
「終わりを思い描くことから始める」とは、
生活のさまざまな場面やライフステージに当てはめる習慣で
人生におけるすべての行動を測る尺度、基準として、自分の人生の最後を思い描き、
それを念頭において、今日一日を始めるということです。
そして、それを効果的に反映させるには、
個人の「ミッションステートメント」を作る事が大事であると、本書では述べています。
「ミッションステートメント」とは、信条や理念を表明したもので「憲法」のようなものである、と
コヴィーさんは位置づけています。
具体的には、
どのような人間になりたいのか(人格)
何をしたいのか(貢献、功績)
を記します。
そして、それらの土台となる「価値観」や「原則」を書いていきます。
人は誰でも自分の中心というものを持っています。
普段はその中心を意識していないし、その中心が人生のすべての側面に
影響しているとは気づいていません。
家族中心、お金中心、仕事中心、協会中心など本書では9つの中心を挙げています。
そして4つの要素(安定、指針、知恵、力)が、それらに絡まって人生全体に影響していきます。
安定とは、(自分の存在価値、アイデンティティ、心のよりどころ、自尊心、など)
指針とは、(人生の方向性を決める根源)
知恵とは、(自分の人生観、生活を送る上でのバランス感覚)
力とは、(行動する力、物事を成し遂げる強みと、潜在的な能力)
さらに本書で記した9つの中心から、「原則中心」へと移行すべきである、
と、コヴィーさんは述べています。
自分の内面を深く見つめ、それを正しい原則に調和させると、
力を与えてくれる効果的な中心ができる。
「原則中心」になると、円盤状に9つの中心が効果的に人生に影響を及ぼします(本書図解)
原則中心の人は、物事を見る目が違う。違った見方が出来るから、考えかたも違ってくるし、行動も違う。揺るぎない不変の中心から生まれる心の安定、指針、知恵、力を持っているから主体性にあふれ、きわめて効果的な人生の土台ができるのである。
この章で、一番重要なのは「ミッションステートメント」についてです。
個人のミッションステートメントを記し、主体性を持つことによって初めて、
どんな人間になりたいのか、人生で何をしたいのかを表現できる。
ミッションステートメントは、一晩で書けるものではない。深く内省し、緻密に分析し、表現を吟味する。そして、何度も書き直して、最終的な文面に仕上げる。
コヴィーさんも、一人で海岸に出かけ、手帳を取り出し
自分の「ミッションステートメント」を定期的に見直しています。
この章では、家族のミッションステートメントと組織のミッションステートメントも
詳しく紹介されています。
【7つの習慣】最優先事項を優先する
![](https://trig-trigger.com/wp-content/uploads/2021/03/21472e7676426210cb0126d0ecfbddeb-edited.jpg)
第3の習慣では、人生の『時間管理』に関する問題を多く取り上げます。
この章で重要なポイントは2つです。
🔹マトリックスの第Ⅱ領域をうまく活用する。
🔹デリゲーションという概念。
コヴィーさんは、長い間、『時間管理』について探求してきました。
その結果、一言で説明すると次のように表すことができます。
「優先順位をつけ、それを実行する」
そして大切なのは、
「時間を管理することではなく、自分自身を管理することである」
コヴィーさんは、『時間管理』を第一世代から、第四世代まで位置づけています。
第四世代は、「モノや時間」に重点を置かないで、
「人間関係を維持して、強くしながら、結果を出すことである。」
第四世代の『時間管理』の中心をなす考え方、つまりマトリックスの表が本書で示されています。
![](https://trig-trigger.com/wp-content/uploads/2021/07/clipimage_21.jpg)
時間管理のマトリックスでは、
「緊急度」と「重要度」に分け、
緊急、重要、緊急ではない、重要ではない、の4つに分類します。
そして、「緊急ではない」、かつ「重要」な活動である、第Ⅱ領域を広げていくことが
大事であると、コヴィーさんは述べています。
(ここら辺の説明は、大変難しいです。ですが、非常に大切です)
第Ⅱ領域を広げたら結果的に、
🔹ビジョン、視点を持つようになり
🔹バランス感覚を保ち
🔹規律を立て
🔹コントロールし
🔹危機が少なくなる
という流れになります。
第Ⅱ領域は、効果的なパーソナルマネジメントの鍵を握る領域です。
人間関係を育てる、自分のミッションステートメントを書く、長期的な計画を立てる、
身体を鍛える、予防メンテナンスを怠らない、準備する、など
こうした活動はやらなくてはと思っていても、
緊急ではないからついつい後回しにしてしまいがちです。
効果的な生き方のできる人は、これらの活動に時間をかけています。
と、コヴィーさんは述べています。
そして、第Ⅱ領域活動のための時間管理ツールとして、次の6つの基準を満たしている必要があります。
🔹一貫性
🔹バランス
🔹第Ⅱ領域へのフォーカス
🔹人間関係重視
🔹柔軟性
🔹携帯性
コヴィーさんは、上記の6つを開発しました。本書で、詳しくそれぞれを説明されています。
まだまだ、第Ⅱ領域に関する「事項」がたくさんありますが、長くなってしまうので、
気になった方は、本書を活用してください。
次に「デリゲーション」に移ります。
すべてのことを達成するには、自分の時間を使って実行するか、人に任せるか、
どちらかしかありません。
ここで大事なのは、自分の時間を使う時は「効率性」を考え、人に任せる時は「効果性」を考えます。
確かな技術や知識を持っている人に仕事を任せれば、その間にあなたは自分にとって
もっと重要な活動にエネルギーを注ぐ事ができる。
個人であれ組織であれ「デリゲーション」こそが成長をもたらすと言っていい。
と、コヴィーさんは述べています。
次に5つに着目すると効果的です。
🔹望む結果
🔹ガイドライン
🔹リソース
🔹アカウンタビリティ
🔹評価の結果
詳しくは、本書に記載されています。
この章を、次のように閉じたいと思います。
第Ⅱ領域のパラダイムを理解し、実践していくうちに、あなたの内面の奥深くから
生まれる優先順位に従って毎週の計画を立て、実行できるようになり、
言行が一致するようになる。自分の外の力に頼らずとも、
自分の力で自分の人生を効果的にマネジメント出来るようになる。
『7つの習慣』まとめ
重要な箇所が多数あったので、少し長くなりました。
私的成功である、3つの習慣を紹介しました。
本書では、次にこれを土台にした公的成功である第4,5,6の習慣、
そして、第7の習慣と続きます。
とても、人生に大きな意義をもたらすと思いますので
興味を持たれた方は、手にとって実際に読んでみましょう。