今回紹介するのは、ザ・ファミリー/大国に潜む原理主義です。
この作品は、ドキュメンタリー映画になっていて
あるジャーナリストが「キリスト教の秘密結社」に入りこみ、
アメリカの大国の核の「ファミリー」について、 独自な視点で考察されています。
非常にユニークで面白かったので、取り上げて見たいと思います。
Netflixオリジナルで配信されています。必見です。
イエスとの「誓約」とファミリー
ジャーナリストのジェフ・シャーレットがアイヴァンウォルドで過ごした日々を回想しキリストと権力に対する”ファミリー”の忠義について語る。
出典: ザ・ファミリー/大国に潜む原理主義/ Netflix(ネットフリックス)公式
冒頭のナレーションから始まります。
聞け、すべての悩みは解決し
失望も永遠に消え去るだろう。
(ナレーション)
世界規模の精神攻撃へ対処を採用
(引用)
我々は皆 神の子だと
かつてないほど実感している
その扉から取り出せるのは1つだけ
我々が救い主へと導いた者たちだけだ
(ナレーター)
彼を恐れ、愛し、
自分の身を投じれば
主の使徒になれる
我々が始め
我々が終わらせる
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冒頭から
恐らく、4人のナレーターを入れ代わり立ち代わり起用させています。
最後の言葉は「ブッシュ大統領」のコトバを
引用したのではないか?と思われます
(推測です)
ストーリーの冒頭から
「神々しく」「厳粛」な気持ちになっていきます。
おそらく「サブリミナル効果」を狙った?
集団の名は「ファミリー」
別の名を「フェローシップ」とも呼ぶ
この集団は、
「選ばれし者と、そうでない者がいて
”選ばれし者”は、何をしても構わない」ということ。
フェローシップの「長」と思われる人物が続けて述べます。
”イエス”が指導者を選び取る
永遠の王が来ると
”私たち”は警告する。
チャプター5で「オオカミ王」のトランプ大統領が登場します。
上手にストーリーが「リンク」されている点に驚きます。
そして、キリスト教とアメリカ大国に深く「リーチ」します。
ダグ・コーは主張します。
キリスト教とかイスラム教とか区別せず
宗教の枠を超えて、”イエス”に集中する。
しばらくの間、ジャーナリストによる「ダグコー」との回想があります。
志を同じくする友が集まれば何ができる?
(ダグコー)
同意ができる。同意とは「調和」である。
(ジャーナリスト)
別の言い方をすると「誓約」である。
(ダグコー)
友人と誓約を結んだのは誰だと思う?
イエス?
(周りのもの)
ヒトラーだ。
(ダグコー)
ダグコーは続けて言います。
彼は誓約を結んだ。
マフィアも誓約を結ぶ
彼らの絆の強さを見たまえ
強大な力だ
”彼ら”にとって重要なのは名誉
我々にとってはイエスだ
(演繹法の言葉レトリック?)
ヒトラー、スターリン、毛沢東、ビン・ラディン
ファミリーには”彼ら”にはない武器がある。
キリストの名の下に集う絶対的な兄弟愛
当サイトで「暴君になる方法」の映画評をしています。
それが”誓約”で得られる
「ただイエスがあるのみだ」
ダグコーは宣言しました。
全体的に「セリフ」に、言葉のレトリックが隠されています。
とにかく、「イエス」がとても重要であって
ファミリーには”誓約”が必要である。
という、ザックリとした要約をしてみます。
ジャーナリストは、この作品の中で発言しています。
階層(ヒエラルキー)があり、同心円がある。
中心はイエス、そのすぐ外側がブラザー達
お互いに責任を持つ
家族、子ども、両親パートナーは
さらにその後にくる。
ヒトラー、スターリン、毛沢東
そんな絶対的忠誠が目的なのだ。
と、最後に〆ています。
第1チャプターの内容を、サクッとまとめてみました。
最後に、
1,潜入開始
2,選ばれし者
3,新世界秩序
4,独裁者、人殺し、盗人
5,オオカミ王
の、それぞれのチャプターの「全体」を
「ダグコーの言葉」を借りて本作品は結ばれます。
すべては、イエスの近くに行くためだ。
”誓約”で結ばれる。
天国のような体験だ。
長い間会っていなくても、お互いの存在を感じる。
また会うときまで、主に結びつけられている。
まとめ
ネットフリックスの配信されている、「ザ・ファミリー/大国に潜む原理主義」を
まとめてみました。
映画評をするのにとても苦戦します。
本作品の、全体の流れをザックリお伝えするに留め、個人的な見解は控えたいと思います。
それほど複雑な内容が入り組んでおります。
作品を鑑賞した人なら理解してくれると思います。
ドキュメンタリーを純粋に楽しむのであれば
本作品の星は「満点」をつけます。
私個人の意見からすると、新鮮な気持ちで、この作品を楽しめました。
全米朝食祈祷会やCストリートについての「切り口」はとても面白かったです。
ところが、いろいろな利害関係が絡んでいる人にとっては、
とても耳が痛い内容でもあり、
どういう風に”オチ”をつけるのかを大変悩むと思います。
冒頭のYouTubeの動画も意見や評価が割れています。
いろいろな見解や評価が得られる作品ですね。
皆さんは、本作品はどう解釈しますか?